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自己確立の時期 思春期〜青年期

 

 

自分とは何者なのか、

なんで生まれてきたのか、何をしたいのか、なんなのか?

そういったことを深く考える時期に差し掛かると、

誰にとっても悩ましい時期ですね。

発達にアンバランスさがあるとさらに負担が大きくなります。

 

そもそも積み重ねてきた、漠然とした、違和感、疎外感、

それががんじがらめに襲ってきます

 

加えて、社会は、男性性女性性についても求めてきます。

大混乱です。

 

診断ありきではなく理解が進むことが大事ですが、

早期発見、早期診断で理解のある環境があれば

うまく思春期を乗り切れる場合もあるでしょう。

 

なにせ、処理しなければいけない山積みな課題と、

自己確立が一気に押し寄せるこの時期はとても苦しい。

支援においても難しい。しかし、ここで、どう向き合えるか

大事な時期でもあります。

二次的な障害、症状

 

発達障害という言葉がではじめの頃に診断を受けた

子供たちが、成人してきています。

理解者が多く、環境(家族の置かれている環境、、教育の場、

職場その他の社会の場を含め)が整えられていたり、

その子の本来持った性格的なものがうまく活き、

特性が障害ではなく、個性として光っている子もいます

ですが、その条件がうまく揃っていなかったりしていると、

不登校、引きこもりを引き起こしたり、自律神経失調症、

適応障害、社会不安症、パニック障害、双極性障害、統合失調症、

のような、病的に陥入り苦しんでいいる子たちを

多く見てきました。

いじめは人によって捉え方も違う為、一概には言えませんが、

当の本人の特性を踏まえた上で、本人の視点から物事を見てみると、確かにいじめになっている場合もありますね。

能力のばらつきが激しいと、やはり少し、変わった子、

面白い子になり、目立つことも多いでしょう。

それに加えてADHD的な特性が加わったりすると、

注意を受けることも多くなったり、言語理解が独特であると、

誤解も生まれ呆れられたりすることも多いでしょう。

理由はわからなくとも疎外感は常に感じて、

蓄積していきます。

そして物事を被害的に捉えるようになります。

 ASDとは?=Autism Spectrum Disorder

        (自閉症スペクトラム症)

 

発達障害に関しては、法律も診断基準も診断名も、

過去十年の間に目まぐるしく変わっています。

ドクターによっても診断名が変わる為、

なにをもって、あなたはASDなのかというのも、

実は当事者も、家族も混乱です。

そもそも、発達障害というからに、

それは“障害”なのか?というとそうではなく、

そういった特性があるということですね

スペクトラム(連続体)となっているだけに、

 

健常者と自閉症の軽症(この表現もかなり誤解を生みますが)

な同じ直線状に位置するということです。

なので、誰でも多かれ少なかれ、

自閉的な特性を持っているとも言えるわけなのです。

ただ、“頻度と度合い”というのが鍵で、生きやすさ、生きづらさを左右します。

診断基準も診断名も目まぐるしく変化しています

 

つい最近、DSM-5 が発表され、

PDD Pervasive Developmental Disorder(広汎性発達障害)

という概念の使用がやめられ、

ASDという診断名にまとめられたばかりで、

未だに、PDDの診断の人も多いでしょう。 

DSM-5で新しく加わったとすれば、

知覚異常があるか=感覚の過敏さや鈍感さがあるか、ということと、

常同行動や、興味、関心のかたよりなどがさほどないとみられると、

社会的コミュニケーション障害というのが新たに加わっています。

どちらにせよ、連続体の中にいるわけですが。

余計に混乱されるかもしれませんが、診断基準などは、

公式に発表されているものを一読されてください。

ここでは、その基準などについては割愛します。

知覚異常について

 

嗅覚、聴覚、触覚、視覚 

などいろいろありますが、実は、当の本人たちも、小さな頃から、

その過敏さや鈍感さにさらされている為、

過敏さがあることに気づけないことも多々あります。

ですが、それが コミュニケーションや社会性、

または想像力、こだわり の問題などに大きく影響してきます。

自閉の3つ組が問題ではなく、なぜそれが表面化するのかというと、

根底にあるのが、この知覚異常、感覚のアンバランスさです。

それらに気付けるのは、環境を整えた時なのですが、

普段の行動や体の動きなどから、工夫できる場合と、

あれこれやるうちに気付ける場合があるので、

とにかくアンバランスさがあることを頭に入れておきましょう。

 

私の知っている、ASDと診断されたかた、診断はなくとも、

ASDの特性を持っている人の多くが、身体的な特徴、歩き方、

手の動きに特徴を持つ人もかなりの確率でみられます。

身体へのアプローチは、ものすごく大事なことだと、

日々実感しています。

 

体の作りが、皆違うように、脳の作りも、発達の仕方も、

みな違いますね。

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